この記事では、英検準1級に効率的に合格する方法を説明します。
想定読者は、英検2級(高校卒業程度)相当の英語力を持っている方です。
勉強期間は、1日1〜2時間程度で、約2〜3ヶ月を想定しています。
英検準1級の英語力とは?
日本英語検定協会の公式ホームページによると、英検準1級の英語力は、下記のように記されています。
準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/
試験内容は、1次試験(筆記試験)と2次試験(面接)で構成されています。
筆記試験の内容は、試験時間90分で、語彙、リーディング、ライティング、リスニング問題です。面接試験の内容は、試験時間約8分で、面接官とのスピーキング試験が実施されます。
試験では、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能が、バランスよく求められます。試験勉強による英語力の向上、実力把握のために、オススメの試験です。
合格目安/合格のための戦略
配点などは公表されていませんが、リーディング、リスニング、ライティングのそれぞれのパートで、7割以上、全体で、7割以上の得点を取得することで合格できるとされています。
最短で受かるためには、とにかく単語力を強化して、リーディングパートを得点源にすること(目標:8割以上)。文章構成の型を覚えて、英作文で失点しないこと。そして、ギリギリでも良いので、リスニングで合格点を超えるよう、過去問の音声を何度も繰り返し聴くことです。詳細は後述します。
決め手は単語力!!
英検準1級の合格にズバリ必要なのは、単語力です。
リーディングパートの問題は、単語力を鍛えれば、9割以上の得点が可能です。
単語力強化のためにオススメの参考書は、『英検準1級 でる順パス単』です。
オススメの勉強法は、mikanという英単語アプリを利用することです。
mikanでは、単語テストの結果に応じて、単語の習熟度を、「完璧に覚えた」「ほぼ覚えた」「うろ覚え」「苦手」の4段階に分類してくれます。
mikanにも、でる順パス単が入っているので、すべての単語が「完璧に覚えた」状態になるまで、何度も繰り返し、単語テストを繰り返してください。
そして、1度、「完璧に覚えた」状態になったら、これで1周目とカウントします。
全単語をもう一度テストし直し、もう一度、すべての単語が「完璧に覚えた」状態になるまで、繰り返します。過去問演習開始までに、これを少なくとも、1〜3周してください。
本番試験までには、5周〜15周程度こなせていれば、試験対策としては十分でしょう。
mikanを利用されない方は、単語帳を活用して、掲載されているすべての単語において、英語を見て、意味が即座に想起できる状態を目指しましょう。何度も繰り返して、徹底的に暗記しましょう。
過去問を解こう
単語力の強化がある程度完了したら(目安:単語帳1周〜3周程度)、過去問を解きましょう。オススメの参考書は、『英検準1級 過去6回全問題集』です。
本番と同じように、時間を計って、過去問を解き、現時点の実力を把握しましょう。
この時点で、合格点を取れなくても、気にする必要はありません。目的は、現時点の実力把握です。曖昧だった箇所、できなかったところ、わからなかったところは、しっかり復習しましょう。
復習の仕方は、以下の通りです。
●語彙・リーディングパート
文脈の中で、知らない語彙を覚えましょう。単語帳の学習も、継続して実施していきます。
●リスニングパート
繰り返し精聴しましょう。英語が意味を伴って聞き取れるようになるまで、通勤・通学時間などの隙間時間も積極的に活用し、何度も繰り返し聞きましょう。
●ライティングパート
過去問の模範解答通りに書けなくても、気にする必要はありません。対策法は後述します。
ライティング対策
ライティングの対策のコツは、2点あります。まずは、英語展開のために必要なフレーズを覚えること。次に、簡単な構文で、減点されない英作文を書くことです。
●英語展開に必要なフレーズの習得
試験までに時間がなく、ライティングの得点を最短で上げたい方にオススメなのは、文章展開のフレーズを丸暗記してしまうことです。英語の文章展開のフレーズは限られています。よく使われるものを丸暗記して、使い回しましょう。例えば、「まず初めに」「次に」「結論として」、こういったフレーズ群です。
英作文対策にオススメの参考書が『最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇』です。
使い方としては、まずは、英文展開のフレーズのみを一通り覚えること。慣れてきたら、英検でよく出題されるジャンルの英文もたくさん掲載されているので、無理のない範囲でストックしておきましょう。一つでも覚えておけば、非常に役立ちます。
●簡単な構文の暗記
基礎的な構文と単語で、文法ミスなく、しっかりと意味の伝わる英作文をきちんと書くことができれば、合格点は取得できます。
過去問の模範解答には、到底、自分で書くことができないような見事な事例が掲載されているかもしれませんが、全く気にする必要はありません。
基礎的な構文の習得にオススメの参考書が『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』です。
この参考書に出てくる構文を使いこなせるようになれば、日常会話であれば、不自由することは、ほぼなくなるでしょう。スピーキング試験が課される2次試験対策にもなります。
面接対策
スピーキングスキルの向上にオススメなのが、オンライン英会話です。
私自身、日々利用していて、非常にオススメできるのが、月額6000円程でレッスン受け放題の『ネイティブキャンプ』です。
英検対策のレッスンも用意されているので、試験までに受講してみると良いでしょう。
レッスンを継続して受講することで、英語を話すことに対する抵抗感が徐々になくなってきます。次第に、英語が自然と口から出るようになってくるでしょう。
オンライン英会話を始めるのに抵抗がある、少々高いと感じている方は、まずは、基礎構文を暗記して、ライティング力を向上させましょう。ライティング力が向上すると、スピーキング力の向上にもつながります。英検の対策としては、過去問で、出題される問題の形式と傾向を把握しておきましょう。1次試験に合格できる英語力があり、英語を話すことに抵抗さえなければ、2次試験は難なく突破できるでしょう。
まとめ
英検準1級を取得することで、英語圏で日常生活を送ったり、海外旅行に出かけたりすることへの抵抗感は、ほとんどなくなるでしょう。
また、外国人の友人を作りたい、海外に住みたいという気持ちも生まれてきて、人生がより楽しく豊かになっていくのではないでしょうか。
これまでの英語学習で着実に力をつけてこられたことを実感でき、自信にもつながるでしょう。
ぜひ、皆さんも挑戦してみませんか?